合気道の構え

 

心構えと説く

「構え」と聞くと、ボクシングや空手のようなファイティングポーズを思い浮かべる方がほとんどでしょう。またその構えはどこか力強く、敵を寄せ付けるような甘さは見えないことと思います。

 

合気道の構えは、打撃系の構えや、その他の武道の構えとは、大きく異なってきます。合気道の稽古をする道場や、先生によって合気道の構えのスタイルは異なってくることと思いますが、合気道の構えは、その見た目よりも心構えに重きを置いて構えることの方が重要です。

 

中身が空っぽ

はっきり申しますと、合気道の構えは、通う道場や、習う先生によってスタイルは様々です。このため、目に見えるスタイルのみにこだわればきりがありませんし、合気道の稽古の本質から大きく外れてしまいます。

 

例えば、徒手で攻撃してくる相手と、短刀で攻撃してくる相手、日本刀で攻撃してくる相手など、合気道においてはその攻撃スタイルは様々です。
本来からすればその攻撃スタイルに合わせた構えがありますでしょうし、微妙なところで言えば、相手の体格や性別、戦う場所、その場所の明暗によって構えのスタイルは変えるべきはずです。

 

そういう意味からも、「構えの形はこうだ!」と一つに絞ってしまうと、その状況に応じた構えをとることが出来ず、中身が空っぽなものになってしまうのです。

 

構えの本質を知る

構えは、心構えに重きを置いて稽古する方が重要であることは理解していただいたと思います。それでは心構えとは何かということになりますが、それは一言で言えば「感覚」と言うことです。

 

構えは、相手の攻撃スタイルや、地形、性別など様々なものに対応できることができる構えが重要であると述べてきました。そう言った千差万別の状況に応じた構えは、「感覚」がいかに敏感であるかによって、その状況を捉える能力が変わってくるものです。

 

この感覚が養われていないと、状況に応じた構えはできません。逆に言えば、構えるという稽古は、自分自身の感覚を養う稽古と言うことになります。

 

相半身と、逆半身

合気道の構えには、基本的には右手右足を前に出す構えと、その逆の左手左足を前に出す構えがあります。その時の体の状態を半身と言いますので、右手右足が前なら、右半身、左手左足が前なら左半身と言います。

 

取りと受けが、お互いに右半身なら、同じ側の半身同士ですので相半身。逆の半身となる左半身同士でも、同じ半身同士ですので、同じく相半身の構えと言います。

 

また取りと受けが、右半身と左半身の状態で構えたなら、お互いに逆の半身同士ですので、逆半身、逆に左半身と右半身の状態であっても、お互いの半身が逆ですので同じように逆半身の構えと言います。